本職休日の今日は、先日怒鳴られたコールセンターとは別のコールセンターで働いてきました。

15時30分に終業すると、大阪地裁が近いので裁判傍聴に向かいました。

大阪地裁の1階に置かれてある開廷表を見ると、その時間までに行われている裁判が4つほどありました。

そのうち3つが4時半に終わる予定だし、あまり興味を引く罪名ではなかったので、5時までの予定の法廷に向かいました。


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【罪名】強制わいせつ 監禁 強盗

【被告】30代男性2人

午後1時から審理が行われていた裁判なので、私は途中入場です。

わいせつ系の事件は傍聴マニアに人気があるので、満員で入れないこともあります。でも今日の法廷は大阪地裁では中規模の法廷でしたので余裕でした。

今日は、被害者の女性が証言する日でした。
被害女性は傍聴者のさらし者になるのをふせぐために、ついたての中にいました。ほとんどの性犯罪は被害者が証言に立つこともなく、被告や被告の情状証人達が法廷に立つだけで進められることが多いので異例でした。

ついたては、被害女性をまもるため以外にも、被告に見られたくない事件の目撃者たちもついたての中で証言する場合もあります。

途中からの傍聴なので、まずは状況把握に努めました。

被害者の証言や、被告の弁護士の発言、検察官の発言を聞いて整理しているうちに「なんだこの事件は?」と思いました。

【事件の概要】

20代の女性が出会い系で待ち合わせの約束をした男性と、JR久宝寺駅前のロータリーで落ち合って車に乗ります。車の中には別の男性がいて、女性と男性2人が乗った車は墓地の暗闇に移動。

その車内で女性は陰部を触られたのち、男性2人に強制的に性行為をさせられて、財布を盗まれたという事件です。性行為をしていますが強姦罪は適用されていません。




【不思議に思った被害者の証言】

・女性が乗り込んだ車の中にはもうひとり男性がいて覆面をかぶっていたのに乗車拒否もせずに乗り込み、そして女性自らがドアを閉めた。

・覆面をかぶっていた男性は、出会い系で知り合って交際中だった彼氏で、かぞえきれないぐらい彼氏の車に乗っていた。今回の事件に使用された車はその彼氏の車であったが、気付かなかった。覆面をかぶっていた人物も彼氏と気づかなかったと発言。

・性的な会話になって、パンストを履いているのかどうかという会話になり、女性の方から足を触ってもいいよと発言。

・その後、強制されていないのに、パンストとパンツを脱いで車のイスに浅く腰掛けたと発言。

・彼氏じゃない方の男性が陰部に指を入れようとしたが、やめてともいわず、足を閉じることもせずに足を動かして抵抗。陰部に指が入ると抵抗をやめた。

・男性2人が性行為をしたいと言うと、女性は「ゴムを持っているの」と質問し、「持ってない」と言われたが、拒否せずに、順番に性行為を行った。

・墓地での性行為が終わったのち、女性は家の近くの駅まで送って欲しいといい、駅まで送られた女性は車から降りる際に「ありがとうございました」と挨拶して、ドアを閉めて車を見送った。

・性行為が終わったあと、その場で車から降りて警察や親に電話をかけて助けを求めることを思いつかなかった。

・事件を知った父親は、被告の弁護士に示談金数千万円を要求した。




いかがですか?女性の発言や行動は絶対におかしいですよね?
ショックのあまり、理解できない行動を取ったかも知れませんがおかしすぎです。

調書を作る際に、検事から「パンストとパンツを脱ぐ前に陰部に指を入れられたというのはおかしい」と指摘されて、順番を逆に訂正したそうです。

また、検察官から「検察で証言の練習をした際の証言とは異なることを言っていることがわかっていますか?」と指摘されていました。

検察側も被告を疑っている空気が漂っていました。



次回公判は、9月6日10時からです。被告が証言台に立ちます。

この日、11時~12時の約1時間だけ傍聴する予定です。スーツを来た黒縁メガネ男性がいたら私です。

午後からは、すごく変わった日雇いバイトで働くために1時間しか傍聴できないのは残念です。


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